「元指導員が教える」教習所で「延長ばかり」になる人の共通点と、今すぐできる改善策

普通自動車の教習車の運転席のハンドルの写真 自動車学校あれこれ

「また延長がついちゃった……」「追加料金がかかってショック……」と落ち込んでいませんか?

 補習がつくと、お金もかかるしメンタル的にもヘコみますよね。
 しかし、教習指導員として25年間勤務してきた私から言わせてください。

 延長がつくのは、あなたの運転のセンスがないからではありません!

 実は、延長がついてしまう人には「運転技術以前のちょっとした共通パターン」があります。
 これを知って「教習の受け方」を少し変えるだけで、次の教習から一気に上達して最短卒業に近づけます!

 今回は、元指導員目線で「延長がつきやすくなる原因」と「今日からできる克服アクション」をお伝えします。

1. 技能教習の「予習」をしていない(最重要!)

 教習時間はたったの「50分」しかありません。

 予習をせずに教習を受けると、次のいずれかに該当してしまいます。
1,指導員の説明を聞く時間が長くなり、実際に自分で運転する時間が削られてしまう。
2,指導員の説明の内容を理解するのに時間がかかってしまう。

改善アクション
 次の教習の項目(クランクや一本橋、車庫入れなど)の運転教本を、乗る前に5分だけでも読んでおきましょう。
「今日は何をするのか」が頭に入っているだけで、指導員のアドバイスがスッと理解できるようになり、運転時間が劇的に増えます!

 また、たいていの自動車学校は教習手帳やガイドブックに練習コースも載せています。
 コース図を見てイメージトレーニングをしておくこともお勧めします!

交通教本の表紙の写真

2. 学科教習を進めずに「技能」ばかり乗っている

 学科の知識(道路交通法など)がないまま技能教習を受けると、指導員は危険やルールを一から説明しなければならず、これも運転時間を奪う原因になります。

改善アクション
 本当は学科教習を終わらせてから技能教習を受けてほしいのですが、それが難しいときは、技能教習が進むペースに合わせて、学科教習も並行して受けましょう(オンライン学科なども活用)。
 学科の知識は、そのまま運転時の余裕に変わります。

 また、学科教習だけでなく「効果測定」という模擬テストに合格しておくとさらに良いですよ!

仮免学科試験に使用する教室の入り口に表示する「仮免学科試験」の案内プレートの写真

3. 教習所に「たまに」しか来ない・キャンセルが多い

 技能教習は、スポーツや筋トレと同じで「感覚の反復」です。たまにしか乗らないと、前回せっかく掴んだ感覚を忘れてしまい、毎回「前回の思い出し」から始まってしまいます。

改善アクション
 スケジュールが忙しくても、できるだけ間隔を空けずに少しずつ通うのが上達の近道です。

 またキャンセルをしてしまうと次の教習にも影響が出ます。
 特にバイクの教習は「複数教習」が基本です。※クルマの教習にも複数教習はあります。
 今回キャンセルをしたおかげで次回も乗れなくなることも少なくありません。
 できるだけキャンセルはしないほうが賢明ですよ。

普通自動車教習に使うシミュレーター室の入り口に表示してある「シミュレーター室」の案内プレートの写真

4. 教習開始の「ギリギリ」に来校している

 教習時間のギリギリに到着すると、心の準備ができないまま教習が始まってしまいます。
 特にバイク教習の場合、プロテクターやヘルメットの装着、カッパの準備などに追われ、焦った状態でバイクに乗ることになります。
 間に合わなかった場合は教習を受けさせてもらえません。

改善アクション
 15分前には到着し、服装を整えて心を落ち着かせてから教習に臨みましょう。
 この余裕が運転の安定に繋がります。

 走行コースをイメトレしながら、ゆっくりストレッチをしておくことで、心と体の準備が整うのです。

筆者私用のヘルメットとグローブの写真

5. ガイドブックや教習手帳に目を通していない

「どんな時に延長料金が発生するのか」
「キャンセル待ちの仕組みはどうなっているのか」
「どうなるとキャンセル料金が発生するのか」
「検定は毎日やっているのか」
 といった教習所のルールを知らないと、思わぬトラブルや無駄な出費に繋がります。

改善アクション
 配布されたガイドブックは「スムーズに卒業するための攻略本」です。
 一度目を通しておくだけで、無用なストレスを減らせます。

【重要】バイク免許を目指す方へ(自転車について)

 バイクの教習において、一つだけ「運転技術の前提」となるポイントがあります。それは「自転車に乗れること」です。

 指導員歴25年の経験の中で、まったく自転車に乗れない方がバイクの免許を取れたケースはほとんどありません。
 教習中の転倒によるケガのリスクも非常に高くなってしまいます。
 もし「自転車に乗ったことがない」という方は、まず公園などで自転車に乗る練習をしてから教習所に通うことを強くおすすめします。

2輪教習用シミュレーター機の写真

まとめ

教習所も「最短で卒業してほしい」と思っています!

 教習所や指導員としても、教習生に意地悪で延長をつけているわけではありません。
 できれば全員に最短時間で、笑顔で卒業してほしいと心から願っています。

  • 教習の前に5分だけでも予習する
  • 時間に余裕を持って教習所に行く
  • 間隔を空けすぎずに通う

 たったこれだけの意識で、教習中の「運転時間」が増え、上達のスピードが劇的に変わります。
 落ち込む必要はありません!
 次の教習から意識を変えて、笑顔で項目クリアを目指しましょう!

▼ 課題別の具体的なコツはこちらで予習できます!

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