一本橋が怖いあなた!これを読めばきっと克服できる!オートバイ教習攻略 一本橋

課題の走行

「一本橋」がなかなかクリアできない…そんな悩みを持っている人は多いです。そんな人のために、この記事では「一本橋を上手く通過できない人」「一本橋に苦手意識がある人」のため、よくある失敗例や、それを克服するための考え方について解説します。

 少なくとも、私が教習をしていると「かなりの数の人」が苦手意識を持っています。

 一本橋が上手く通れないせいで技能教習に延長がついてしまう教習生も少なくありません。

 一本橋の項目をクリアするために教習時間の多くを費やしてしまう人もいます。

 もちろん、延長料金もバカになりません。

 「こんな道、日本のどこを探してもないじゃないか!」

 そんなことを思いながら、ヘルメットの内装に汗を染みつけて頑張っている人がたくさんいます。

 この記事では「文字でお伝えするので、動画で見るのとは理解の仕方も違う」と思います。

 まぁ、逆に言うと「動画を見たからと言ってすぐに出来るようになるわけでもありません」けど。

 分かりやすさは動画に負けますが「ヘリクツでも頭に入れておけば多少は役に立つ」と信じて。

 ひとまずは「考え方」としてこの記事を読んでもらうと良いです。

 自分なりに頭の中で納得したうえで実際に運転すると「なるほどな」と思ってもらえるでしょう。

「一本橋」を攻略する4つのポイント

 ポイント以下のは4つです。

  1. 発進
  2. 速度の調節
  3. 目線のとり方
  4. バランスのとり方

 一本橋は、手前の停止線で一旦停止したのちに発進。

 普通二輪は7秒以上、大型二輪は10秒以上で通過しなければなりません。

 では、一本橋攻略方をひとつずつ見ていきましょう。

発進

 一本橋手前の停止線で一旦停止したのちに発進するのですが「発進のコツは簡単」です。

 「通常の発進の方法とまったく同じ手順で発進」しましょう。

 そうです。アクセルを使ってエンジンの回転を上げ、その回転を維持した状態で、半クラッチで発進するだけです。

 一本橋を無事に通過するためには、まずは安定した発進をする必要があります。

 「一本橋が苦手」と言っている人に限って、一本橋での発進はアクセルを使わず、半クラッチの操作だけで発進しようとする傾向が強いです。

 通常の発進でさえアクセルを使わずに発進するのはむつかしいはずなのに、なぜか一本橋手前の発進では半クラッチだけで発進しようとします。

 そんなにゆっくり走り始めたら、ふらふらするに決まっています。

 前輪が一本橋に乗り上げる時には、さらにバランスを崩してしまい、脱輪してしまいます。

 まずは安定した状態で一本橋に乗りたいですから、発進はアクセルを使って、通常の発進と同じ手順で発進しましょう。

 安定して発進が出来たら、アクセルを戻して、半クラッチをキープしましょう。

 

速度の調節

 また出てきました。

 やはりポイントは、半クラッチと後輪ブレーキです。

 アクセルを使って半クラッチで安定した発進の後は、アクセルだけ戻して半クラッチで走行します。

 少し強めの半クラッチがお勧めです。

 一本橋の上では、その強めの半クラッチを維持します。
 
 前に進みたがるオートバイを「まあ、待て待て」と言わんばかりに、後倫ブレーキで抑えます。

 普通二輪であれば、7秒以上なので、強めの半クラッチだけで通過してしまっても構わないでしょう。

 大型二輪は10秒以上が必要ですから、やはり後輪ブレーキで抑えながら通過しましょう。

 少しくらいブレーキをかけすぎても構いません。半クラッチであればエンストはしません。

 少し不安定になったと感じたら、ブレーキを緩めればよいのです。

 後輪ブレーキは、速度を落とすためだけではありません。

 車体を安定させるためでもあるのです。(強めの半クラッチも、車体を安定させるためです。)

 一本橋での速度コントロールは、半クラッチ後輪ブレーキです。

目線のとり方

 オートバイの教習にかかわらず、普通車の教習生にも「目線が近い」とか「目線が悪い」とのアドバイスをされる人は多いですが、オートバイはバランスを取りながら走行する乗り物なので、目線はとても重要です。

 自転車に乗っていて、小石などを発見して、タイヤで踏みたくないなと思っていても、小石を見ているとついタイヤで踏んでしまったことはありませんか?

 そうです。(特に)二輪車は見ているところに行ってしまうのです。

 一本橋で「目線が近い」とか「見ているところが悪い」とアドバイスされたものの、どこを見ていたら良いのか分からない人。

 前輪タイヤが通ってほしいところを見てましょう。

 一本橋に乗りたいのであれば、一本橋の始まりを。

 一本橋を通過したいのであれば、一本橋の終わりを。

 それでも目線のイメージがつかめない方は、公園などの広い駐車場で、区画を示す、白線の上を普通の速度で走ってみると良いです。

 その時の目線を覚えておいてください。上手く線の上を走れたなら、それがあなたにとっての「良い目線」です。※あくまでも、安全に走行できる場所で行ってください。

 目線は「行きたいところを見る」と良いのです。

バランスのとり方

 オートバイは二輪車です。バランスを取りながら走行します。

 ですから「まっすぐ」には走行できません

 一本橋の上を、まっすぐに通過しようと思わないでください。無理ですから。

 しかし、一本橋が苦手な方ほど、まっすぐに走行しようとします。

 やはり、自転車に乗っている時を思いでしてください。

 まっすぐに走れていますか?ハンドルは固定できていますか?

 無理ですよね。自転車に乗っているとき、ハンドルは微妙に、小刻みに動かしながらバランスを取っていますよね。オートバイも同じです。まっすぐには走れません。

 微妙にくねくねしながら、目の前の目的地に向かっているだけなのです。

 微妙にくねくねした走行ラインで、一本橋の出口に向かいましょう。

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 うまくバランスが取れない方は、オートバイを直立にしようとします。

 もうひとつ、追記です。

 オートバイを直立にしようとすると、自身の身体でバランスを取ろうとします。

 上体を左右に移動させてバランスを保とうとします。

 上体でバランスを取るのはやめましょう。

 余計にバランスを崩してしまいます。

 オートバイの上に乗っかっている重量物が左右に不定期に移動するのですから、バランスが保てないのは当然です。

 自身の身体とオートバイが、完全に別の動きをしてしまうということです。

 自身の重心の位置(特に頭)を移動させないようにして、オートバイと一体化しましょう。

 重心は動かさない。

 そこで大切になってくるのが「ハンドルで走行位置を調節する」。

 さらにもっと大切なことがあります。オートバイと一体化する。

 ニーグリップのことです!

 しっかりとニーグリップをして、自身とオートバイの動きを一体化させましょう。

 ニーグリップとはなにか。。。ニーグリップについては別の記事「適切な運転姿勢」でも触れていますのでこちらの記事もご覧ください。
   ↓

適切な運転姿勢

 ちなみに、一本橋が苦手な人に聞いてみると「着座位置は少し前よりにした方がやり易い」という人が多いです。

 気になる方は、試してみてください。

まとめ

 今、私が思いつく一本橋のコツは以上になります。

 また、何か思いついたら、追記しますね。

 冒頭でも触れました。

 一本橋は何のために、教習カリキュラムの中にあるのでしょうか。

 一本橋のような道路なんて見たこともありません。

どんなシチュエーションを想定した練習なのかを意識する必要があります。。

 一本橋の練習はどんな場面で役に立つのでしょうか。。。


 イメージしてみてください。

 こんな場面で、役に立ちます。↓

 止まらないけれど、微妙に進んでいく渋滞路。ノロノロと。
 止まるのかな、と思ったら止まらないで進んでいく渋滞路。

 そんな中を、オートバイがアクセルをウィンウィン言わせながら、後ろから来られても気になりますよね。

 もちろん、ふらふらしながら近寄ってこられても。
 急にエンストされても。
 上体をクネクネさせながら後ろについてこられても。

 「なんだよ、こいつ。危なっかしいな。近寄ってくるなよ」と思われるのも分かりますよね。

 もちろん、そんなオートバイには、誰も後ろには乗ってくれません。

 一本橋を、自動車学校のメニューと捉えるのではなく、どんなシチュエーションのための練習なのかと考えると、運転の仕方が変わってくると思いませんか。

一本橋を克服できれば、渋滞道路のノロノロ走行が怖くなくなります。一本橋を克服できれば、ツーリングの渋滞も、むしろ楽しめたりします。

 あなたもぜひ、スムーズに一本橋を通過できるようになってください。

 まちがいなく、一本橋はバイクのバランス感覚を養う上で非常に重要な項目ですから。

 さあ、また、明日から、頑張りましょう。

 別の記事では卒業検定での一本橋に向けた心得についても私の考え方を述べているので、興味がある人はそちらの記事もご覧ください。
卒業検定一本橋の心得

 一本橋は、自動車学校でオートバイの免許を取る方にとって、一つのヤマ場となります。

 すでにオートバイの免許を持っている方も一本橋で苦労された方は多いのではないでしょうか。

 一本橋は年齢が高くなればなるほど不得意になります。

 オートバイの免許の取得は、早ければ良いに越したことはない。と

「これからのあなた」の中で、最も若いのは「今のあなた」です。

オートバイの免許を取るのは、今なのです!

 

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