「バイク 急制動」と検索したあなたへ。この記事では、二輪車の急制動について、初心者から経験者まで役立つ情報を詳しく解説します。 ブレーキ操作のポイントや、よくある間違い、そして安全な停止方法まで、わかりやすく解説します。急制動をマスターして、より安全なバイクライフを送りましょう。
あなたに最適のバイク保険見つかります!!◇保険の窓口インズウェブ◇オートバイ免許取得を目指して自動車学校に通う事になると、様々な課題がでてきますが、クランク、S字、一本橋、スラロームと違い、急制動は第2段階で習得する課題です。
急制動とは、時速40㌔を維持して走行し、ブレーキ開始地点を表すパイロンを通過してからブレーキで減速をし、決められた地点を越えないように止まれるか。というものです。
もちろん卒業検定のコースにもありますし、いざという時には自分を守るために本当に必要な技術となります。
しっかりと身につけて卒業できるようになりましょう。
オートバイのブレーキのコツは「じわぁっとしっかり止まる」です。
急制動を攻略するポイントは、全部で6つ。①速度の維持②ブレーキ開始のタイミング③ブレーキのかけ方④前後輪ブレーキのコントロール⑤ニーグリップの重要性⑥停止時の考え方です。
では、ひとつずつ、クリアしていきましょう。
①速度の維持
急制動ではブレーキをかけ始めて良い地点(制動開始地点)にパイロンが2つ、横に並べて設置してあります。その2つのパイロンの間を通過する時に、時速40㎞を維持していなくてはいけません。
ほとんどの自動車学校のコースは、急制動に向かう場合、カーブ等を曲がってからパイロンまでの間に十分な直線距離を取ってあります。
なので、頑張って速い速度でカーブに進入したり、カーブ走行中から極端に加速しなくても大丈夫です。
通常のカーブと同様に、カーブ脱出時の立ち上がりから車体を起こすために加速を初めてください。ギアの選択に指定はありませんから、自身が走行しやすいギアでよいです。
それぞれの自動車学校のコース設定や使用車両により変わってきますので、やはり指導員にアドバイスをもらうようにしてください。
サードギアが一般的な選択肢だと思います。
カーブ立ち上がりから自然に加速したら、速度に合わせてギアを1段上げてください。
そしてそのギアのまま、パイロンまで向かうのが良いでしょう。
通過速度が40㎞以下だと、条件をクリアしていません。
40㎞以上だと、むつかしくなります。
40㎞ぴったりで通過できるようにしましょう。
速度調整のコツは、早めに40㎞にすることです。かといってカーブ立ち上がりから猛烈に加速する必要はありません。自然な加速で40㎞にもっていきましょう。
スピードメーターの針が、40を指してからアクセルグリップを戻すとスピードが出すぎることが多いです。アクセルグリップを戻してる間も、加速はしてるからです。
メーターの針が、40に近づいてきたら、速度の上がり方にあわせて、少しづつアクセルを戻し、40ぴったりに合わせましょう。
そしてそのままアクセルを微調整しながら、40㎞を維持できるようになりましょう。
早めに目標の速度にすることによるメリットは
1.速度に目が慣れる→恐怖心が少しだけ和らぐ。
2.40㎞走行中のエンジン音を聞く→同じエンジン音を維持すれば、メーターを見ていなくても速度を維持しやすい。
です。
速度維持で気を付けてほしい失敗ポイント。
スピードメーターばかりを見てしまうこと。前を見ていないのは当然危ないです。上記2.が分かるように練習してください。
もう一つ、これも危ないので気をつけてほしいのですが、早めに40㎞になってしまい、早めにアクセルを戻してしまいます。するとブレーキポイント近くになって速度が遅すぎることに気が付き、直前になって加速し直す人がいます。結果、「速度出しすぎ」になったり、出しすぎた結果「止まれなかった」。「アクセルグリップを回したままブレーキを握る」、「ブレーキレバーをガツンと握ってしまい転倒」などの失敗例があります。
そうならないように注意してください。
②ブレーキ開始のタイミング
ブレーキ操作のタイミングは、「自身の身体がパイロンを通過」する時だと思ってください。
正確には、「前輪」がパイロンを通過したらブレーキ操作を開始して良いのですが、ついつい、早めにブレーキをかけてしまいます。なので、あえて「身体」がパイロンを通過したらブレーキ操作をするように心がけると、ちょうど良いタイミングになりますよ。試してみてください。
ちなみに、パイロンに到達する前から、ブレーキレバーに指をかけておくこともダメです。ブレーキレバーに指をかけることも、ブレーキ操作とみられるので注意しましょう。
③ブレーキのかけ方
自身の身体がパイロンを通過したら、前後輪同時にブレーキをかけてください。
前輪ブレーキだけでもダメ。
後輪ブレーキだけでもダメです。
「ガツンッ」とブレーキをかけるのはなく「じわあぁぁ」っと減速出来るようになりましょう。
ご存じだとは思いますが、オートバイのタイヤは自転車と同じようにチューブタイプの形をしていますから、路面との接地面は小さな円形でしかありません。しかも二輪車なので、二点でしか接地していません。
その状態でいきなりブレーキをかけると、接地面が摩擦に耐えられないため、タイヤがスリップしてしまい転倒につながります。
オートバイに限らずですが、移動している物体が減速状態になると、車両そのものの重量が前に移動します(荷重が前輪にかかる)。
なので、ブレーキ操作でいきなり「ガツン!」とやると前輪が滑る可能性があります。
「じわぁぁぁ」っとブレーキレバーを握りましょう。
気持ちとしては「もっと強く握っても大丈夫かなあぁ。もっともっと強く握っても大丈夫かなあ」と怖がりながらも、どんどん強く握っていくイメージです。
そうすることにより、オートバイと運転者の重量が、少しづつ前輪に乗っていきます。すると、重量を受け止めた前輪タイヤが路面に押し付けられてつぶれていきます。
前輪タイヤがつぶれることにより、接地面が増すことになります。
接地面が増すことにより、摩擦係数が高くなり、さらに強くブレーキをかけられます。
すると、さらに前輪タイヤに荷重がかかり、接地面がつぶれて接地面が増え、さらに摩擦係数が増えます。
すると、さらに前輪タイヤに荷重がかかり、前輪タイヤが路面に押し付けられて接地面が増え。。。。。
これを繰り返すことにより、どんどん強くブレーキを掛けられるようになります。
結果、安定した、強力な減速が可能となるのです。
くれぐれも、ブレーキレバーを「ガツンッ」と握るのではなく、「じわぁぁ」っと、どんどん握りこんでいくイメージを持ちましょう。
④前後ブレーキのコントロール
オートバイなどの二輪車は、なぜ前後ブレーキを別々に操作するようになっているのでしょう。
前後輪ブレーキにはそれぞれに、メリット、デメリットがあるのです。
簡単に表すと
前輪ブレーキのメリット 強力に減速が出来る。
前輪ブレーキのデメリット バランスを失いやすい。
前輪がロックしたら、ほぼ転倒。
後輪ブレーキのメリット バランスを保ちやすい。
後輪がロックしてもバランスは保ちやすい。
後輪ブレーキのデメリット 強力な減速が出来ない。
と、なります。
急制動では、前輪ブレーキでの減速が前提となります。
強力に減速操作をするとなると、後輪ブレーキでは無理です。
急制動では、ストッピングパワーの強い前輪ブレーキで減速します。前輪ブレーキを強くかけると、運転者を含めた車両全体の重量が前輪タイヤにかかることになり、前につんのめる形となります。
結果、後輪タイヤには荷重はかかりません。
極端な場合は、後輪タイヤが地面から浮いてしまうこともあります。
そうなると、どんなに軽くブレーキペダルを踏んだとしても、簡単に後輪はロックしてしまいます。
後輪タイヤがロックしても簡単にはバランスを崩しませんから、そんなに怖がることはないのですが、ロックさせない方が良いに越したことはありません。
スピードを落とすことは、前輪ブレーキにすべて任せる。
後輪ブレーキには、スピードを落とすことは期待せず、バランスを保つために軽く踏むだけ。
というイメージを持ってください。
⑤ニーグリップの重要性
やはりオートバイの運転姿勢で重要なのはニーグリップです。
ニーグリップが出来ていないと、なぜ、良くないのでしょうか?
急ブレーキをかけると、荷重がすべて前方にかかります。
ニーグリップが出来ていないと、自身の身体を支える場所がなく、ハンドルにしがみつくような格好になります。
ハンドルにしがみつくような格好になると、ハンドル操作に影響が出ます。
ハンドルは、身体を支えるためにあるのではありません。
アクセルを操作し、ブレーキを使い、クラッチを握り、ハンドルを操作して進路、バランスを保つためにあるのです。
身体を支えるためではありません。
前輪タイヤで、進路を微調節しながらバランスを保っているのです。
なのに、ハンドルでがっちりと身体を支えて、ハンドルを固めていたら、取れるバランスもとれなくなります。
急制動では、停止直前にバランスを崩して転倒してしまう方がいます。そうならないようにしなくてはいけません。
ニーグリップをしっかりするのは、自身の身体をニーグリップでしっかり支え、両腕は微妙なハンドル操作に集中させるためなのです。
⑥停止時の考え方
急制動とは、何かあったときに、安全に急停止が出来るためのテクニックです。
安全に停止することに全力を傾けなくてはいけません。
ですから、急制動の停止時には、シフトダウンは必要ないです。
発進の準備をする余裕があるのなら、ブレーキ操作に集中してください。
停止してから、ローギアに戻せばよいのです。
円滑な発進を心がける場所ではないのです。
もちろん、エンストをさせても仕方がないです。
クラッチを握れても、安全ではない停止になってしまうくらいなら、エンストしても構わないので、安全に停止できることに神経を集中させてください。
急制動で停止した後は
・エンストしていたら、まずはエンジンをかけなおす。
・落ち着いて、ローギアにする。
・後方の安全を確認して発進。
という手順を踏みます。
これが急制動での停止後の発進の、通常の発進の手順だと持ってください。
ギアはそのままで停止することも、停止時にエンストすることも想定された手順です。
安全に停止するためにも、ブレーキ操作だけに集中しましょう。
急制動は「短く止まれるかコンテスト」をしているわけではありません。
決められた範囲の中で、いかに安定して止まれるかを練習しましょう。
じわあぁっと止まる練習をしてほしいのは、そのためです。
停止の範囲は ・晴れた日は、2本目の停止線 ・雨の日は、3本目の停止線 までに停止出来るようになりましょう。
急制動は 何かあったときに「安全に停止できるか」です。
いきなり短く止まるのではなくて、「少しずつ、停止距離を短くする」ように練習して、安全に停止できるように、しっかり練習しましょう。
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