加速の練習は、速く走るためではない。加速をするから、安全運転につながる練習ができるのです。この記事では、加速の練習の大切さについてふれていきます。
自動車学校の教習中、指導員に「もっと速度を上げてください」と言われた経験はありませんか?
カーブを曲がったばかりなのに「はい、加速してくださ―い」とか
ほとんど目の前に停止線があるのに「ここでアクセルいれてー」など。
初心者としては、やることがいっぱいです。
- ギアチェンジ
- 走行位置
- ウインカー
- 安全確認
気を付けることがたくさんあって大変なのに、加速どころじゃないです。。。
しかも自動車学校の練習です。
速度を抑えて、ゆっくりと安全運転を教えるんじゃないの?
加速しろなんて、無理やり延長をつけようとしているの?
なぜ指導員はちょっとした距離の直線でも加速するように言うのでしょうか。
加速をすることは、安全運転の練習のためにはとても大切だからですよね。

何のために加速するのか
場内コースのあんな狭い場所で、なぜ加速をしなくてはいけないのか。
- どうせ目の前で止まらなければいけないのに
- もう目の前にカーブが迫ってきているのにー
- ギアチェンジで一生懸命なのにスピードなんて出せない
- スピード上げたらブレーキしなきゃいけなくなるじゃん
- もっと左に寄せろと言ったくせに。危なくてスピードなんか出してられるか。。。
では何のために場内コースで練習しているのか考えてみましょう。
場内コースは「一般道で運転するため」の練習。
運転免許を持っていない人が、いきなり一般道で練習したら危ないですよね。
場内コースは、一般道で運転できるようになるための練習です。
普通車には路上教習がある
普通車の教習であれば
- 場内コースで練習した後に
- 仮免許試験に合格し
- 仮免許証を持って
- 路上教習に向かいます。
路上教習では周りの交通の流れに合わせてしっかり加速しないと練習になりません。
一般の人たちの迷惑にならないように運転しなくてはいけないのです。
一般のドライバーだけでなく
- 営業車
- タクシー
- バス
- ダンプ
- トレーラー
プロのドライバーもたくさん。
彼らの仕事の邪魔になってもいけません。
周りの交通の流れに合わせて加速できるように、場内コースでしっかり練習しましょう。
場内コースで出来なかったことが、路上コースで出来ることはありません。
オートバイの教習はどうでしょうか
オートバイには路上教習はありません。
場内コースで行う「卒業検定」に合格したら、各運転免許試験場で運転免許証を発行してもらうだけです。
自動車学校では、場内コースで練習するだけ。
一般公道での練習は無し。
卒業検定に合格したら、あとはすべてが自己責任です。
万が一にも誰かに迷惑をかけてしまったとき
「まだ免許を取ったばかりなので」なんて言い訳はできません。
「だからなんなのよ」と言い返されて終わりです。
ましてや、事故など起こしてしまったら大変なことに。。。
そうならないためにも場内コースの練習でしっかり加速をして「メリハリのある運転」を意識する必要があります。
一般道の交通の流れをリードする運転を意識して練習をしてください。
このことを忘れてしまっている人が意外に多い!
「卒業検定に受かるための練習」になってしまうのです。
教習生がそうなるのならまだしも 指導員が「検定に受かるための指導」をしてしまっている場合もあります!
そうなると困ったものです。
場内コースでの練習は「路上運転に向けての練習」です。
「免許を取ってから事故をしないために」練習するのを忘れないでください。
もちろん教習に通っているうちから自動車保険のことも考えておかないと、バイクを買う時に慌ててテキトーに決めてしまうことになります。
自動車保険の内容もしっかり検討しておく必要があります。資料請求は早目にしましょう。
↓

適切なスピードコントロール
技能教習中に、教習指導員に「もっと速度を上げてください」「ここでは、もっとアクセルを踏んでください」と言われた場所では、加速できるようになりましょう。
速度を上げる練習も必要です。
一般道でも自動車学校でも安全運転の基本は以下の通りです。
- 「交差点」右左折時は徐行。
- 「徐行」の標識がある場所は徐行。
- 「止まれ」の標識がある位置では必ず一旦停止。
- 「カーブ」ではカーブの大きさに合わせた安全なスピードで走行。
しかし、それ以外の直線路ではそれなりの速度で走行しないといけません。
交通の流れに合わせた運転。
しっかり「加速する練習」をしましょう。
そして「しっかり減速する練習」をしましょう。
クランクやS字、一本橋に向かうまでの短い直線コースも加速の練習場所です。
クランクやS字、交差点の右左折では、出来るだけ速度を落として走行したいです。
速度を落としきれないまま進入するのは危険。
特に一本橋やクランクなどの進入前にはしっかり速度を落としておかないと失敗のもと。
最悪、転倒・ケガとなります。
加速をしないと減速の練習をする場所がなくなります。
せっかくの練習場所を無駄にしていることに!
また、今までであればコースを2周しか出来なかった練習がしっかり加速することで3周出来るようになったりします。
同じ50分の教習時間でも練習する箇所が増えると練習量も増えます。
当然、上達に差が出ます。


ブレーキの練習のためにも、路上で運転するためにも、1時限の教習時間を少しでも無駄にしないためにも、しっかり加速する練習をしましょう。
しっかり加速するメリットをまとめます。
- 速度を上げる練習ができる。
- 走行位置が安定する(ゆっくりと走行しているとフラフラしやすい)。
- その後の減速の練習が可能になる(ブレーキの練習をするためには、速度を上げておく必要がある)。
加速した後はブレーキの練習です。
悪い例として
自動車学校で多いのが「加速をしないで」または「アクセルを事前に戻して」微妙に速度を落としながら「何となく」カーブに進入してしまう人。
これでは、ブレーキの練習になっていません。
たいへんに勿体ないですね。
繰り返しになりますがしっかり加速の練習をするからしっかりブレーキの練習ができるのです。
オートバイはアクセルを使うことで安定する。
自転車に乗っているとき、ペダルをこいでいる時が最も安定しています。
ペダルをこがないで惰性で走っているとフラフラと不安定になります。
オートバイも同じ二輪車。
アクセルを使って走行している最中が、安定した走行が出来るのです。
速く走るためではありません。
バイクを安定させるためにアクセルを使ってください。
無料の自動車保険一括見積もりサービス
まとめ
自動車学校のような限られたスペースの中で加速する練習の大切さがわかっていただけたでしょうか。
場内コースの全ての箇所が「加速の練習」「減速の練習」。
安全な運転が出来るように、メリハリのある運転を心がけましょう。
メリハリのある運転に関係するスキルとして別の記事も作成してあります。気になる人はそちらの記事もご覧になってください。
↓
スラローム通過のための5つのポイント
急ブレーキでも安全に停止する重要なテクニック!急制動
指示速度での走行
※PS(古い書き方ですが。。。)
卒業検定を受ける時は、めっちゃ緊張します。。。。
「こんなに緊張すること、最近なかったなぁ」と思うくらいに緊張するらしいです(卒業生談)。
でも卒業検定では、しっかり加速しないといけません。
卒業検定で「加速不良」とみられて減点されないように、教習中からしっかりと加速・減速の練習が必要です。
悔いのない走行が出来るように!
卒業検定に向けて心の準備をしておきましょう。


コメント