S字・クランクが怖いあなたへ!これを読めばきっと克服!オートバイ教習攻略 狭路の通行

課題の走行

バイクの教習でつまづかないための秘訣!初心者のための「苦手なS字・クランクの攻略法」

 クランクの走行が苦手な人は多いですねー。

「なんでこんな練習をしなきゃいけないんだ!」なんて教習中に言い出しちゃう人。

「こんな道路なんて、どこにもないのに!」と卒業検定に失敗した後に言われることも。

 自動車学校で教習を受ける人の中で、最も不人気な項目。
 自動車学校業界では「狭路の通行」と言います。

 確かにクランクのような道路は探してもなかなか見つかりませんね。

 でも、S字やクランクの練習は、ツーリング先などで駐車場が混んでいた時や、Uターンをしたくなった時に役に立ちます。

 私は必要な練習だと思います。

 苦手な人は頑張ってください。ツーリング先で必ず役に立ちます

この記事では

  1.  S字コースの2つのポイント
  2.  クランクコースの4つのポイント

をお伝えします。

 この記事を読んでもらえれば、次回から気分を新たにS字・クランクに挑戦したくなると思います。

 いっしょに狭路を克服しましょう。

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S字コースの2つのポイント

 S字コース内での走行のコツは2つあります。

 教習指導員歴が20年を超える私の経験上、S字コースでつまづく方はほとんどいません。

 あえて言うならS字コースへの入り口が左折での進入である自動車学校の場合、その入り口の左折で多少手こずる人がいるくらいです。

 入口さえクリアしてしまえば、あとは何てこともないでしょう。

出来るだけ一定速度を保つ

 S字コース内では出来るだけ速度を変えないで通過すると簡単です。

 もちろん「狭路の通行」ですから速いのは論外です。

 狭い道路を安全に通過するのが目的ですから、ゆっくりと通過しないといけません。

 一定速度を保つ分かりやすい方法は「セカンドギアで何もしないで通過する。」

 慣れないうちは軽く半クラッチを使うこともあるかもしれませんが、慣れてきたらクラッチを使用せずに、セカンドギアで通過します。

 「一定の速度で走行する」ということは「一定のバンク角(車体の方向け具合)で走行できる」ということになり、走行位置も安定します。

 どうしても怖かったら、後倫ブレーキを引きずるように軽くかけましょう。

 前輪ブレーキはよほどのことがない限り(暴走を防止時)使うことはないでしょう。

 ブレーキレバーに指をかけておくことさえ必要ありません。

 アクセルは使いません。

 私は教習では必要ないと考えます。

走行位置を工夫する

内輪差を意識する

 「内輪差」って分かりますか?

 前輪(前タイヤ)よりも後輪(後タイヤ)のほうが内側を通るという走行位置の差を内輪差といいます。

 オートバイにも多少の内輪差はありますし、自転車にもあります。

 その内輪差を考えて、前輪をコースの中心位置から少しだけ外側を通すイメージで走行すると良いです。

 または、後輪がコース中央を走行するイメージでも良いかもしれません。

 自分の感覚のつかみやすい方で良いので意識してください。

自身のカラダの位置を意識する。

 セカンドギア走行するので多少の速度はあります。

 多少の速度があるということは多少の遠心力が発生します。

 遠心力が発生するということは車体をバンクさせる(傾ける)必要があるということ。

 コースの真ん中を走行しながら車体をバンクさせると、教習車両の後バンパーがコース内側のパイロン(ロードコーン)に接触する恐れがあります。

 車体が傾くことをイメージして、自分の身体がコースの中央に位置するように走行すると、割とうまく通過できます。

 S字コースの走行は上記した一定の速度を保つ。

 そして内輪差かカラダの位置か、どちらか自分でつかみやすい方の感覚を意識すれば、比較的簡単に通過できるようになります。

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クランク通過の4つのポイント

 クランクは苦手意識が強い方も多いと思います。

 すでにオートバイの免許を持っている方も、クランクコースが苦手だった方は多いでしょう。

 苦手ランキングで「一本橋とクランクが二大巨頭」だといってもよいでしょう。

 ランクコースは、以下の4つがポイントになります。

クランクコース内で、クラッチ操作を変えない。

 クランクコースは、セカンドギア(またはローギア)の半クラッチで通過してほしいです。

 半クラッチでの走行は、私から言わせると「必ず」です。

 クランクコース入り口前に差し掛かるころには「これくらいの半クラッチで行くぞ!」という半クラッチ状態を決めてください。少し強めの半クラッチがお勧めです。

 それ以降は半クラッチの加減を変えない!

 決めた半クラッチ状態を維持して、後輪ブレーキで速度を調節すると良いです。

 半クラッチなのでエンストはしませんし、後輪ブレーキを緩めると速度が少し上がるのでバランスを保ちやすいです。

 失敗する方に限って、クランクコース内でクラッチを握ってしまったりするので、オートバイは急に進む力を失ってしまい、内側に切れ込むように倒れていくのです。

 半クラッチを維持し、後輪ブレーキで「ちょっと待て!ちょっと待て!」という感じで速度を調節しましょう。

「小さなS字コースだと思い込む」。

 そもそも、バランスを取りながら走行しなくてはいけないオートバイが、あんなに「カクッ!まっすぐ!カクッ!」なんてライン取りで走行できるはずがない。

 少なくとも初心者には無理です。

 ましてや教習生は「まだ免許を取っていない人」なので初心者にもなれていません。

 クランクコースの道幅をいっぱいに使って、出来るだけ「まるーく」通過するように意識すると良いです。

 S字コースはコースの形に添って通過する練習。

 クランクコースは、コース内でいかに通過しやすいラインで走行出来るか。と考えてみましょう。

 「小さなS字コースと思い込む」のです。

 こうなったら自己暗示で!

入り口からしっかりと「クランクコースと同じ速度を作る」。

 クランクあるある

 クランクコース入り口で、わりと雑に進入してしまい、

 クランクコースの中で慌てて半クラッチを調節したり、

 ブレーキをかけてしまって失敗する方が多いです。

 中には転倒する方も。

 「私の知る限り」クランクコースには左折進入のコースの自動車学校が多いです。

 てか、ほとんどそうだとも言えます。

 そうじゃないところがあったら、それはラッキーです。

 そしてその入り口は直角進入が多いです。

 ということは「入り口がすでにクランク!」

 入り口で、クランクコース内での走行と同じ速度状況にしておけば、クランクコース内でもスムーズに走行できます。

 クランクの入り口で、半クラッチを完成させて進入すると良いのです。

クランクコースは、車体を傾けないで「前輪で曲がる」。

 「クランクコースは、セカンドギア(またはローギア)の半クラッチで通過してほしいです。

 半クラッチでの走行は、私から言わせると「必ず」です。

 セカンドギア、もしくはローギアの半クラッチで走行するということは、まさに低速走行です。

 人によっては、一本橋より速度は遅いかもしれません。

 そんな速度で曲がるのですから「遠心力は無視しても良いほどの作用」しかないと思った方が良いです。

 遠心力がほとんどかかっていないということは、オートバイの車体をバンクさせる(傾ける)必要はほとんどないはず。

 それなのに、車体を傾けて曲がろうとする方が多いです。

 結果として、内側に傾けすぎて転倒しそうになるのです。

ニーグリップをしっかりとして、前輪で曲がっていくイメージを持ちましょう。

 もちろん、オートバイは見ているところに向かっていきます。

 パイロン(ロードコーン)なんかを見ながら曲がると、そっちに行っちゃいますよ!

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まとめ

 オートバイの初心者にとって大きな壁のひとつとなるのは、S字・クランクの走行です。

 「発進」「停止」「一般コース」の走行が安定して出来るようになってくると、1段階後半に乗り越えなければならない壁です。
 
 S字は一定速度を保ち、自分の身体、または後輪がコースの真ん中を通っているイメージで通過する。

 クランクは、入り口から、速度と半クラッチの加減を決めて、後輪ブレーキで速度を調節しながら、出来るだけ車体を傾けないように、前輪の角度で曲がる。

もちろん

視線のとり方

ニーグリップをしっかりしていること

が大前提です。

 冒頭にも書きました。

「なんでこんな練習をしなきゃいけないんだ!」なんて思わないように。

 ツーリング先などで駐車場が混んでいた時や、Uターンをしたくなった時に役に立ちます。

追記

「クランクの走行が苦手だ」
「クランクを克服したい」
 と思っていて、クランクの走行ばかりを練習していてもダメです。

 やはり基本が大切です。

 運転姿勢ももちろんですが「クランクコースに向かうまでの運転」「クランクコースから出た後の運転」が大切です。

 私が「クランクを不得意と感じている教習生」に教習する時は、ほぼ間違いなく「クランクコース以外のコース」で基本をみっちりとやり直します。

 クランクが苦手な人は、クランク以外の普通の右左折を真剣に取り組んでください。

 特に「この記事も読んでおいて欲しい」と思うものを以下の3つ選びましたので、気になる人はそちらの記事もぜひ読んでおいてくださいね。

運転姿勢

走行位置について

メリハリのある加速と減速

さあ、頑張って狭路を克服しちゃいましょう!

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