オートバイの教習で、安全に運転するための基本をマスターしたいと思いませんか?この記事では、走行位置を正しく理解することで、よりスムーズで安全な運転につながる「走行位置のとり方」について解説します。
オートバイで自動車学校の教習コースを走行する際の、適切な走行位置についてお伝えします。
基本的に、走行位置は自動車学校であろうが一般公道であろうが「キープレフト」です。
しかし、正直なところ、自動車学校のコースと一般公道とでは、多少条件が違います。
自動車学校のコース内ではありえないことが、一般道では十分にあり得ます。
街路樹、歩行者、自転車、でこぼこの路面、砂の浮いた路面、交通ルールを守らない車両等。それ以外にもいろいろな場面が想像されますが、自動車学校のコース上では、ないことです。
そのため、ここでは簡単ではありますが、自動車学校コースの走行位置について、お伝えします。
勿論、自動車学校のコースでもキープレフトであることに変わりありません。 では、実際にはどれくらいの位置を走行すると良いのでしょうか。
自動車学校のコースには必ず車線を区別する「車線」が引いてあります。
コースの中央にひいてある中央線が白。
コースの左側端にひいてある線が黄色(オレンジ)。
車線の左側端を表す線を車道外側線とよびます。
停止時には左足を地面に着きます。その時に、自身の左足のすぐ左側に車道外側線があることが理想です。 車道外側線は、左足で踏まないようにしましょう。
左足を着いた時に、車道外側線から、「左足が離れているかな」と感じるようであれば、もう少し左よりを走行出来るようにがんばりましょう。
もちろん、「自動車学校の走行に慣れてきたら」というのが前提です。
発進、または停止するのが精いっぱいという初期の段階であれば、コースの真ん中を走行して構いません。むしろ、左に寄らないでほしいくらいです。
しかし、ある程度、落ち着いて発進・走行・停止が出来るようになってきたら、左寄りの走行位置を意識しましょう。
もう一つ、基準にしてほしいのが、交差点前後の横断歩道のペイントです。
横断歩道のペイントをタイヤで踏まない位置を走行してください。
オートバイは、4輪車に比べて走行位置にかなり神経を使います。路面状態によって、スリップ、転倒の危険性が大きく左右されるからです。
路面にペイントされている各種の線も例外ではありません。
自動車学校のコースの走行位置は
①左足をついて車道外側線を踏まない位置
②横断歩道などのペイントを踏まない位置
を基準に走行できるようにしましょう。
交差点を右折する時はどうすればよいのでしょうか。
実は右折でも同じ考え方になります。
特に右折前は中央線に寄りますので、寄せすぎると、バランスを崩したときなどに、中央線を右足で踏んでしまったり、反対車線に車体の一部が出てしまうこともあります。
自動車学校での練習中、中央線に寄ったときに、余裕があったら、試しに無造作に右足を地面に投げ出してください。その時に右足が、中央線を踏まないようであれば大丈夫です。
交差点右折時の走行位置は
①うっかりバランスを崩して右足を地面に着いた時に、中央線をギリ踏まない位置
②横断歩道のペイントを踏まない位置
③交差点の中心を表す小さなひし形マークと、その右側にある矢印マークの間
④右折後の横断歩道のペイントを踏まない(中央線に寄った時も、左側端に添う時も)位置
を前輪タイヤが走行するようであれば、大丈夫でしょう。
特に横断歩道直前では、車体を、そして前輪タイヤを真直ぐに保ちやすく、いざという時にブレーキをかけやすいので、④を意識するのがお勧めです。
ところで。 急制動では、制動(ブレーキ)開始地点に置いてあるパイロンの真ん中を走行したいです。
急制動に向かう前のカーブ走行中から立ち上がりまでの間に、車線の真ん中に走行位置をずらすイメージで走行しましょう。
そして、カーブ出口からは、急制動位置までを直線で走行します。
急制動では、車線の真ん中を走行しましょう。
自動車学校のコース内で、しっかりと走行位置を安定させるのは大切です。
ポイントは
①停止時に着く足が、コース上にひかれた線を踏まない程度の位置
②前後輪タイヤが、横断歩道等のペイントを踏まない位置
③急制動に向かう時は、直線の初めから制動開始地点まで、直線で走行できる位置
を走行することです。
狙った走行位置を外さないために
狙った走行位置を走るためのポイントは、①目線のとり方。②運転姿勢。③メリハリのある速度調節。だと考えます。
路上運転でフラフラした走行にならないように、自動車学校のコースで、しっかりと走行位置を意識した練習しましょう。
コメント