皆さん、知ってましたか?
自動車学校の技能検定ってめっちゃ緊張するんですよ!
特にオートバイの卒業検定の緊張感はハンパないんです。。。

そして検定が終わってから自己嫌悪感に浸ることになるのです。
この記事では、卒業検定を受検するために知っておくべきこと。合格するための心構え。を技能検定員の視点からわかりやすく解説します。
少しでも技能検定時の緊張感緩和の役に立てたらと思います。
普通車とオートバイの検定の違いについて
普通車(準中型・中型・大型も含む)の技能検定には
修了検定(1段階修了後、仮免許証を取得するための検定)
卒業検定(2段階終了後、自動車学校を卒業するための検定)
と2回があります。
もちろん、どちらもめっちゃ緊張します。
オートバイの技能検定には卒業検定のみ。修了検定はありません。1回だけです。
逆に1回しかないので、めっちゃ緊張します。
「クルマの免許は持っているからもう経験済みだし」と言う人も多いと思います。
しかし!
オートバイの緊張のレベルと言ったら半端ないです。
クルマの免許を持ってオートバイの免許を取りに来る人は多いですが、ほとんどの皆さんが、そろってこのようなことを言います。
「バイクの検定ってこんなに緊張するんですね。。。」
卒業検定が近い皆さん、頑張ってくださいね


受検資格
- みきわめが良好であること
- 教習の条件を満たしていること
- 運転に適した服装であること
「みきわめ」が「良好」でなければいけません。
卒業検定を受検するにあたって、技能教習の「みきわめ」が「良好」になってないと受検できません。
「みきわめ」の結果が「不良」では受験できませんし、最短時限数には達したものの教習項目の全てが完了していないと「みきわめ」が出来ません。
「みきわめ」が「良好」でないと、卒業検定は受検出来ません。
事前に確認しておきましょう。
みきわめが「不良」であったり、教習項目の全てが完了していなかった場合は受検できません。
「最短時限数」を終わらせていればオッケー。と勘違いしている人がいます。
勘違いして受検資格がないのに検定に来る人がたまにいます。
- 「教習項目をすべて履修済」である
- 「みきわめ」の項目が「良好」である
最後の教習の時に、教習指導員に改めて確認して下さい。
「あす、卒業検定を受検できますか」と。
※普通車等の運転免許を所持していない教習生が、みきわめの教習を受講するためには以下の2つの条件が必要です。
- 学科教習を受講済みである
- 効果測定に合格をしている
該当する人は、事前に確認しておいてください。
卒業検定を受検する際には「教習の条件」を満たしていないと受検出来ません。
「教習の条件」を受けるための条件があります。
免許証に記載してある、運転の条件「○○に限る」というのと同じです。
ただ、注意しなくてはいけないのは「運転の条件と教習の条件が同じとは限らない」という事です。
これは既に普通車の免許を所持している人が、バイクの免許を取りに入校してきた場合などにありがちです。
普通車の免許を取るときには裸眼で良かったが、時がたち、バイクの免許を取ろうと自動車学校に入校する時には視力が下がっていてメガネが必要になったパターン。
クルマを運転するには裸眼で構わないのですが「バイクの教習を受ける時はメガネがないと教習が受けられない」という事になります。
うっかり卒業検定の日にメガネを忘れてしまうと、検定が受けられなくなります。
他の条件も同様です。
「眼鏡等」などの条件が付されている場合は注意しましょう。
他車種の運転免許証を所持している場合は運転免許証の提示が求められます。
これも「教習の条件」と同じです。
他の車種の運転免許を持っている人が、新たな車種の免許を取ろうとする場合、すでに持っている運転免許証の提示が必要です。
教習でも、毎回の提示が求められます。
卒業検定でも提示が求められます。
「場内検定だから、路上には出ない。免許証は必要ないだろう」と思ってはいけません。
運転免許証を提示できない時は卒業検定を受検出来ません。
かならず免許を持っていきましょう。
服装等も運転に適した状態でないと卒業検定を受検できません。
自動車などを運転する時には「運転に適した服装であること」が求められています。
例えば「サンダル」や「厚底ブーツ」「ヒールの高いブーツ」などが分かりやすい例です。
オートバイでいうと「肌の露出を極力控えた服装」が求められます。
Tシャツで来てしまった。。。
7分袖だった。。。
短パンだった。。。
過去の面白い例でいうと「この後、出社なのでスーツで検定を受けに来た」なんていうこともありました。
「運転に適した服装」です。
なお、卒業検定は走行時間は短いですが、やたらと汗をかきます。
暑い日は当然、普通に汗をかきますが、そうでない日もやたらと汗をかきます。
「冷や汗」というものですね。
乾いたあと、そのまま仕事に行くと「臭います」よ!
気を付けてください。
必要な装備については、初心者必見! 自動車学校に通う前に揃えたいバイク用品3選で説明していますので、そちらで確認してください。


課題説明
卒業検定を行う前は、卒業検定についての説明があります。
自動車学校では「課題説明」と呼びます。
卒業検定は、運転技術と知識を評価する実技試験です。
卒業検定に合格するには、公道で安全にバイクを運転できることを証明しなくてはいけません。
課題説明では、緊張して意外と聞いていない人が意外に多いです。
後で戸惑うことのないように、しっかりと聞いておきましょう。
課題説明では以下の説明があります。
- 受験番号と走行する順番
- 走行するコース
- 検定中止事項
- 採点範囲
- 検定員の観察方法
- 走行コースを間違えた時の対応
①受検番号と走行順番
卒業検定では、各車種ごとに受検番号が付されます。
自身の受検番号と、走行順番を確認してください。
例えば、普通二輪として受検する場合、受検番号は普通二輪「3番」でも、大型二輪の検定後に普通二輪の検定が行われる場合は、走行順番は4番だったり5番だったりします。
受検番号も大切ですが、走行順番も気にしておきましょう。
また、自分の走行順番が後半だからと、自分の順番が来るまで漫然と過ごさないようにしてください。
先に受検している人たちが、すべて完走するとは限りません。
前の受検者が、発進してあっという間に「検定中止」となって発着点に戻ってくることもあり得ます。
検定全体の流れをしっかり見定めながら、準備をしましょう。
検定当日は、あまりに緊張してしまって「忘れたら困るようなものを忘れます」。
いつもはしないような失敗をするんですんね。。。
②走行コースの発表
卒業検定においては、事前の課題説明で初めて走行コースが発表されます。
コースの発表は、卒業検定が始まる1時間前が一般的です。
コースが発表されてから、あわててコースを覚えようとしても覚えきれません。
ましてや、卒業検定受検中は極度の緊張状態の中での走行となります。
頭の中が真っ白になって、走行コースが飛んでしまうことも珍しくありません。
普通車などの検定と違いオートバイの検定には、検定車両に検定員が同乗できないので、コース案内はありません。
どのコースを指定されても大丈夫なように「受検する前にしっかりと各コースを頭に叩き込む」!
これが大切なんです。
本当に、めっちゃ緊張しますよ。
③検定中止事項
卒業検定の採点の中で「危険行為」というのがあります。
率直に言ってしまうと、これをやってしまうと「その場で検定中止です」という説明があります。
基本的には、教習を進める中で同様の説明がありますから、検定説明で初めて聞くことは少ないと思いますが、しっかりと聞いておいてください。
危険行為には以下のものが挙げられます。
- 脱輪
- 接触
- 逆行
- 転倒
- 優先妨害
- 減点超過
- 指示違反
④採点の範囲
卒業検定の採点の範囲は「乗車する時から、降車するまで」です。
オートバイに乗る時から降りるまで、全てが採点の範囲ということです。
当然、乗車方法から気を付けなくてはいけませんが、やってしまいがちなのが「降車する時」です。
技能検定での走行を終え、発着点に戻り、走行が終わったと思って「ほっ」としないでください。
くれぐれも「降りるまで」が採点の範囲というコトを忘れないでください。
私も技能検定を行いますが、走行を終え最後に発着点に戻ってきて、降車する時にバランスを崩して転倒になったりする人もいます。
最後の最後でサイドスタンドを上手くかけられなくてオートバイを倒してしまう人もいます。
採点の範囲は「乗車から降車まで」です。

⑤検定員の観察方法
卒業検定を受検するにあたって、検定員がどの様にあなたの運転を観察採点をするのか。
各自動車学校によって違います。
事前に他の人が検定を受検しているところを見学できると良いですね。
もちろん
検定説明のときにも観察方法についても説明されますが、事前にわかっていると気持ち的に少し安心します。
卒業検定受検日が近づいてきたら、他の人が受験されているところを、事前に見学できると良いと思います。
管制塔型
検定員が、コースを見渡せる高所(管制塔)にのぼって受験者の運転を観察する方法です。
たいていの場合は発着点近くにあります。
運転免許証などの確認は事前に済ましておき、自分の受検順番が来たら少し離れてみている検定員に向かって、大きな声で自己申告をすることが多いです。
追尾型
受験車両(あなたの運転するオートバイ)のすぐ後ろに、検定員が乗る普通車が追尾してくる方法です。
多くの場合、運転者は別にいて検定員は助手席に座って観察(採点)に集中しています。
この場合の自己申告は、助手席に座っている検定員に申告することになります。
追尾車両は、あなたの後ろにピッタリとついてきます。
この車両を一台の車両として認識しないでください。
この車両は「いないもの」として、走行します。いわゆる「ゴースト車両」です。

⑥検定コースを間違えてしまった場合
②の項目でもお伝えしましたが、やはり、卒業検定です。
緊張しない人はいないでしょう。
今、私が卒業検定を受けても緊張すると思います。
そんな状態ですから、いくら検定コースを覚えてきたといっても検定開始時に頭が真っ白になることもあります。
実際、卒業検定中に、コースを忘れてしまう人も珍しくないです。
では、コースを間違えてしまった場合、どうなるのでしょうか。
コースを間違えてしまった事についての減点はありません。
コースを間違える前の地点にまで戻って走行し直すことになります。
ただし、コースを間違えてしまった場合は、2つ、注意点があります。
- コースを間違える前の地点まで前進迂回をして戻る事。
- コースを間違えて前進迂回している最中も、採点の範囲となる事。
お伝えした通り、採点の範囲は「乗車する時から、降車するまで」に変わりはありません。
とはいえ、コースを間違えてしまった場合、どこをどう走って間違える前の地点に戻ればよいのか
訳が分からなくなります。
というか、卒業検定中にコースを間違えた時点で、頭が真っ白になってしまいます。
「やっちまった!!」と。
「やっちまった」ら、直線コースで停止してください。
右左折などの曲がっている最中に停まると転倒の危険がありますから、曲がり終わって直線状態になってから止まってください。
そのころには、技能検定員もあなたがコース間違いをしてしまったことは既に分かっています。
停止したところで、検定員から前進迂回するコースが指示されるので、その指示に従って前進迂回すればよいです。
頭の中が真っ白になって、コースが飛んでしまった場合も同じです。
間違っても「あれ、次はどこに行くんだっけ」などと思いながら、だらだらと走行してはいけません。
その間、以下のようなことがあれば減点されてしまいます。
- 走行位置がふらついたり
- ウインカーが遅れたり
- 交差点確認を忘れたり
- 加速不良だったり
コースが分からなくなったときは、停止してください。
検定員から、次はどこに向かうべきなのか指示されます。
落ち着いて、その指示に従いましょう。

検定は緊張します。検定員もそれはわかっています。
しかし、やってしまったらそれまでです。
そうならないように技能検定開始時の説明は、しっかりと聞くように意識してください。
検定開始前についてのさらに細かな説明記事も作りました。気になる人はこちらの記事もご覧になってください。
↓
卒業検定 説明②


コメント