オートバイの課題の中でも「一本橋」に対して苦手意識を持っている人は少なくないと思います。自動車学校の卒業検定を受検しようとしているあなたの前に大きく立ちはだかる難敵「一本橋」。この記事では、ど緊張しているあなたが卒業検定に合格するための一本橋の攻略方法に焦点を絞って解説しています。

一本橋の課題履行条件
一本橋の課題には、規定時間があります。
時間の計測は、フロントタイヤが一本橋に乗った時から開始。
そしてフロントタイヤが一本橋を降りたら計測が終わります。
(※分かりやすく説明するために、細かな説明は省いています)
- 普通二輪は7秒以上
- 大型二輪は10秒以上
通過時間が足りなかった場合は、減点の対象となります。
減点は「規定時間を満たさなかったから減点ね」という感じではなく、「何秒足りなかったから、何点減点ね」というスタンスです。
あっという間に通過してしまうと、たくさん減点されてしまいます。

手前の停止線で一旦停止した後、一本橋を通過しなくてはいけません。
一本橋の手前に引いてある停止線で一旦停止してからの発進となります。
手前の停止線から離れて止まった場合は、停止線に合わせて停止し直さなくてはいけません。
一本橋から離れたところから発進したほうが有利となってしまうからです。
逆に、停止線を越えて止まってしまった場合。
そこから発進しても問題はありません。
前に出過ぎたからといって、うしろに下がるわけにもいきません。
開き直って、落ち着いて発進してください。

検定中止事項
今から上げることに当てはまってしまったときは、その場で検定が中止です。
- 一本橋の台に乗れない。
- エンスト。
- 脱輪。
- 足つき。
- 転倒。
全てが検定中止となります。
時間の計測はフロントタイヤを基準に行いますが、フロントタイヤが一本橋をクリアしても、リアタイヤが脱輪してしまうと「脱輪」として扱われ検定中止です。
フロントタイヤが一本橋から降りた後は、不必要に粘らずさらっと通過したほうが良いですよ。

長年、受検者の運転を見てきて気になる点
停止線で停止したら、さっさと発進しましょう。
発進前にひと呼吸おくと失敗する確率が高くなる気がします。
最初にも触れましたが、一本橋に対して苦手意識を持っている人は多いです。
卒業検定を見ていてわかってきたことがあります。
苦手意識を持っている人の中でも、手前の停止線で停止してから少し間(ま)を取る人がいます。
深呼吸したり、気合を入れなおしたりと、ひと呼吸おいてから発進します。
そうする人に限って、失敗する率がかなり高いです。
※私個人の感想です。統計は取っていません。。。
「絶対に成功させてやる」と気合を入れなおした。
「緊張しているから落ち着かなきゃ」と深呼吸をした。
という言葉が多かったですね。
ただでさえ緊張しているのに、そこからさらに緊張感が爆増してしまいます。
緊張感、爆増です。
結果ガッチガチになって、あっという間に一本橋が終わります。
せっかく「一本橋までたどり着けた」のです。
良い流れを止めたくはありません。
- 停止線で停止したのち
- ローギアであることを確認し
- うしろの安全確認したら
- さっさと発進しましょう。

時間が足りなかった場合は「減点」で済みます。
- エンスト
- 脱輪
- 足つき
- 転倒
しつこいですが、すべてその場で検定中止。
やり直しは一切なし。
たまに懇願してくる人がいますがあり得ません。。。
みっともないだけなので止めましょう。。。
フロントタイヤが通過し終わったら一本橋は終わり。
時間が足りなかった場合は、足りない時間に応じて減点数が変わっていきます。
ですから可能な限り粘った方が、減点の度合いは少なくて済むということですね。
ただし、粘りすぎて脱輪してしまうとその場で終わり。
粘って脱輪するくらいなら、さっさと通過してしまった方がよっぽどマシです。
時間がクリアできている場合は、それ以上頑張っても加点はありません。
何のメリットもないんです。
時間はフロントタイヤをもとに計測しますが、フロントタイヤが通過していてもリアタイヤが脱輪したら「脱輪」なのです。
サラッと終わらせましょう。
運転姿勢はとても大切。
バランスを取ろうと頑張りすぎて
- ニーグリップが出来ずにヒザを開いたり
- 上体がふらふら動いたり
- ステップから足をはなしたり
適切な運転姿勢が取れなかった場合も減点の対象となります。
もっとも、こんなことをしていたら減点される前に脱輪しますけどね。。。
やはり、変に粘らずにさっさと通過しましょう。
まとめ
一本橋は、決められた時間をクリアできるかどうか。という課題ではありません。
「低速で、いかに安定して走行することが出来るか」
安定した走行が出来なくてはいけません。
もちろん、運転姿勢が乱れてもいけません。
タイムをクリアすることばかりに気持ちが向いてしまい、課題の目的を見誤らないように。
とくに検定の日は、くれぐれも頑張りすぎないようにしましょう。
「通過する」ことが、卒業検定の大前提です!
卒業検定で一本橋を成功させる秘訣。
それは「停止線で停止したら、さっさと発進すること」。
この一言に尽きます。
- 一本橋がいまいち上手くいかない。
- もっと上達したい。
- なんでこんな練習をするの?
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