自動車教習所で、指示速度の練習に苦労した経験はありませんか? 一定の速度を保つのは意外に難しく、カーブでの減速タイミングも掴みづらいですよね。 この記事では、初心者の方でも安全運転に繋がる指示速度のコツをわかりやすく解説します。 直線とカーブをスムーズにこなせるようになり、運転に自信をつけましょう!
指示速度での走行の目的
指示速度での走行の目的は、一定の速度を維持することと、その速度から安全にカーブに進入できることを確認することです。 これは、実際の運転で様々な道路状況に対応するために必要な基本的なスキルです。
直線路を、指示された速度で走行できるようになりましょう。
たいていの自動車学校では、自動車学校のコースの中で、最も長い直線路で指示速度での走行が設定されています。
指示されている速度は、「40㎞毎時」または「50㎞毎時」のはずです。
直線路における指示速度での走行について確認しましょう。
①カーブ進入前の準備
直線路進入前のカーブでは、一定速度をキープして曲がれるように練習しましょう。
カーブ進入前には確実に減速を終わらせておきます。
カーブ進入前にブレーキ操作を終了し、適切なギアに変速する。ここまでが減速操作です。
必ず、カーブ進入手前で減速操作を完了してください。
選択するギアは、自動車学校のコースや使用している車種によって変わりますので、指導員に確認すると良いでしょう。
ちなみに、私の経験では、2速(セカンドギア)か3速(サードギア)でした。
減速操作を終わらせたら、アクセルで速度を一定に保った状態でカーブに進入しましょう。
②カーブ出口で、立ち上がりと同時に「じわっ」と、しかし、しっかりと加速を始めます。
カーブを走行中は、アクセルを調節して、一定の速度を保ったままカーブを走行しましょう。
カーブを加速しながら、または全くアクセルを操作しないまま、ましてやブレーキをかけながら曲がらないようにします。
カーブ後半から加速を始めます。
カーブ中に斜めに傾いた車体を起こしていくイメージで、「じわっ」と、しかし「しっかり」と加速を始めます。
特に大型二輪の場合は、濡れた路面で急に加速すると後輪がスリップすることもあるので、急な加速にならないように気をつけましょう。
③目的の速度に達したら、ギアをひとつあげて、走行速度を維持。
しっかり加速したら、ギアをひとつあげて、目的の速度で走行します。
速度は指示された速度を維持してください。
スピードメーターをじっと見ながらの走行は危ないですから、メーターはたまにちらっと見る程度ににして、エンジン音の音程を一定にするイメージで走行しましょう。
速度標識に表示されている速度を超えると、速度超過(スピード違反)となりますので、気を付けます。
④カーブに合わせて減速。
直線路の終わりからカーブに向けて減速をします。
カーブに入ってからも減速するようではいけません。
直線路のうちに、減速操作を完了してください。
減速操作には、ギアチェンジも含まれているので注意しましょう。
絶対の基本は「ポンピングブレーキ」です。2回から3回に分けてブレーキをかけて、減速しましょう。
ポンピングブレーキは、「数回に分けて速度を落とす」という意味合いがありますが、「ブレーキランプを数回に分けて点滅させ、後続車両に注意を促す」という意味合いもあります。
前半でブレーキランプを点滅させて後続車に注意を促した後、じわぁぁっと減速するイメージで減速しましょう。
オートバイの運転で、減速操作とは3種類のブレーキを使うことになります。
前輪ブレーキ、後輪ブレーキ、エンジンブレーキです。
減速操作には、ギアチェンジも含まれているので、カーブ手前で適切なギアにすることを忘れないでください。
減速を終えて、適切なギアに変速をしたら、アクセルで一定の速度を保ちながら、カーブへと進入します。
まとめ
指示速度での走行は、加速だけを見ているのではありません。
「指示された速度で走行できるのか」を見た後は、「その速度から、カーブに対して、安全に進入できるのか」を見ているのです。
安全運転上は、どちらが大切かは分かりますよね。
また、直線路では、ブレーキ開始地点を指定されているわけではありませんので(教習中のアドバイス的にはあるかもしれませんが)、速度に目を慣らすためにも、減速操作が遅れないためにも、早めに加速をして、一定の速度を維持して、早めの減速操作が出来るようになると良いでしょう。
目線は、速度メーターをじっと見ないように。
直線路の終わりを見ていると良いですよ。
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