バイク初心者必見!卒業検定で失敗しないスラロームのコツ。

卒業検定

 自動車学校の卒業検定で、スラロームは一本橋と並んで多くの受検生の壁となっています。練習を重ねてもいざ本番となると緊張してしまって。「卒業検定でやってしまう失敗例を3つ」お伝えします。

この記事では卒業検定でスラロームをクリアすることに特化して、失敗しないコツを指導員・検定員目線でお伝えします。スラロームに自信がない方、卒業検定合格を目指している方は、ぜひ参考にしてください。

スラロームは決められた時間をクリアすることが目的ではありません。アクセルを使って車体の動きをコントロールすることが目的です。

卒業検定でのスラロームの課題履行条件

パイロン(ロードコン)を左右交互に通過

 コース内に置かれたパイロンを左右交互に通過しなくてはいけません。

 ひとつでもコースを外れて逃してしまうと検定が中止されます。

 ひとつずつ、左右交互に通過しましょう。

通過時間の計測

 スラロームにも、通過時間は決められています。

  • 入口のパイロンの間をフロントタイヤが通過したら時間の計測が開始
  • 出口のパイロンの間をフロントタイヤが通過したら時間の計測が終了
通過時間

 スラローム通過タイムは以下の通り。

 時間がクリアできなかった場合は減点の対象となります。

  • 普通二輪 8秒以内。
  • 大型二輪 7秒以内。

検定中止事項

  • エンスト
  • 脱輪
  • 接触
  • 転倒
  • 足つき
  • 交互にパイロンを通過できない

 これら全てが検定中止になります。

卒業検定時にやってしまう失敗例3つ

 スラロームは時間がクリアできないと減点でしたね。

 出来ることなら減点は避けたい。それは当然です。
 でも、通過タイムを気にしすぎた結果。。。

「卒業検定だからこそ」やってしまう失敗例です。

入り口からオーバースピードで進入してしまう

  • 卒業検定だから
  • タイムをクリアしなくてはいけないから
  • バシッと決めてやる!

 気合を入れすぎて、入り口の時点でオーバースピードで進入してしまう人が多いです!
 検定をしていて「そのスピードでは無理だろ。。。」と思ってしまう人も。

 オーバースピードで進入するのでスラロームコースの中でアクセルが使えません。
 身体にも力が入ってガチガチに。
 後半になるとパイロンを避けるのが精いっぱい。
ということになります。

 タイムをクリアすることに、気持ちが向きすぎなのです。

スラロームはアクセルを使って車体の動きをコントロールすることが目的

 進入時は「むしろゆっくり目」のほうが良い結果につながります。

  • パイロンをひとつクリアしていくごとに、アクセルを入れていく。
  • パイロンをひとつクリアしていくごとに、ペースを上げていく。
  • パイロンをひとつひとつ、リズミカルにこなしていく。

 そんなつもりのほうが検定当日は上手くいきますよ。

ギアペダルを踏みこんでしまう

 これも卒業検定当日によく見られます。

 ステップを踏ん張りすぎて、無意識のうちにギアペダルを踏んでしまうのです。
「サードで進入するはずがセカンドに」
「セカンドで走行していたら突然ローギアに」

 スラローム走行中に、急にギアが変わってしまうのです。

 これでギクシャクしてしまい、大きくリズムを崩して失敗してしまうなんて良くあります。

 見ていて気の毒だったのが
 「スラロームを通過中にギアがニュートラルになった」人。。。

 スラロームコースには進入出来ているのでギアは入っていたはず。

 スラロームの途中で「いきなり」ギアが抜けてしまうのです。
 当然、急に失速してコントロールを失います。
 車体が傾いたバイクは一瞬の空ぶかしの後、次の検定中止事項のいずれかが待っています。

  • コースアウト
  • 足をついてしまう
  • 転倒
  • パイロンに接触
ステップを踏ん張りすぎないようにしましょう

 足の裏の、どの部分でステップを踏んでいるのか「改めて確認」しておきましょう。

 「くせ」は無意識にやってしまうので、自分ではなかなか気づきません。
 土踏まずできちんとステップを踏んでいるのか再確認です。

 「そもそも論」として、指導員の立場からするとニーグリップが弱いんですけどね。。。

パイロンを見ている

 よりによって卒業検定で「がっつり」パイロンを見てしまう人。

「気合が入りすぎてしまう人」
「スラロームに苦手意識が強い人」
「入り口の進入スピードが速すぎた人」

 ほぼ、パイロンをじっと見ています。

 オートバイはバランスで乗りマス。
 見ているところに向かいます。

 二輪車とはそういう乗り物です。

 卒業検定でも技能教習をしていても、スラロームで失敗する人は最初から分かります。

 パイロンを見ながら進入するからです。

 パイロンを見ていると、だいたい失敗します。
 中止にはならなくても、いつもの練習のようにはできなくなります。

「進行方向を見る」
「前輪の通過して欲しい地点を見る」
などして、パイロンを見ないように意識しましょう。

まとめ 

 スラロームは、決められた時間をクリアすることが目的ではありません。

卒業検定は競技会ではない!

 タイムにこだわり過ぎない。

 しつこいですが、以下のいずれかで検定は即刻中止です。

  • エンスト
  • 脱輪
  • 接触
  • 転倒
  • 足つき
  • 交互にパイロンをクリアできなかった
減点は検定中止よりはマシ

 競技会ではないので、速く通過したとしても点数が上がるわけではありません。

 タイムがクリアできなかった場合は「ただの減点」!

「危なっかしい」と思われないように

 検定員も人間です。

  • 変なタイミングでアクセルを使っていた
  • まったくアクセルが使えていなかった
  • パイロンに接触しそうになった
  • スラロームコースの中でフロントブレーキを使ってしまった
  • 前走車がまだスラロームコースにいるのに気付かないで進入してしまった

 タイムはクリアできたとしてもこんなことになったら、検定員に「危ない運転をする人」と悪い印象を与えてしまいます。

 まさに「本末転倒」とはこのこと。

 スムーズに安全に通過しましょう。

スラロームの目的

 再確認しましょう。

 スラロームの目的は「アクセルを使って車体の動きをコントロールする」ことにあります。

 目的を見誤らないように。

「スムーズに」「スマートに」駆け抜けていくイメージで行きましょう。

 この記事では検定でスラロームをクリアすることに特化しました。

 技能教習など練習でスラローム走行のレベルを上げたい人、スムーズにスラロームを通過できるようになりたい人は、こちらの記事もご覧ください。
   ↓
教習攻略 スラローム

少しはお力になれると思います。

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