卒業検定に合格したら、いよいよ運転免許証を手にする最後のステップです。卒業時講習で、免許取得までの道のりをスムーズに進めるための大切な情報を手に入れましょう!
教習(技能、学科)を完了したあとは卒業検定に合格しなければ、自動車学校を卒業することが出来ません。
この記事では「卒業検定に合格したあとの流れ」にポイントを置いて解説していきます
この記事を読んでいるという事は、間もなく卒業検定が近いという事ですね。
教習も終盤となり、卒業検定を見越した練習が多くなってきているころだと思います。
それぞれの項目についての練習も精度を上げてきているころです。
卒業検定当日の流れや、卒業検定の内容についても気になることが出てきているころでしょうが、ここでは「卒業検定に合格した後の事務手続き」について述べています。
※「学科」と「卒業検定」について詳しく読みたい方は以下の記事をご覧ください。
学科についての詳しい記事はこちら
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自宅で学べるオンライン学科教習のメリット・デメリットを比較
卒業検定についての記事はこちら
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超緊張。卒業検定を突破!合格するためのノウハウを伝授 検定説明①

卒業証明書をもらう
卒業検定に合格した人は、自動車から「卒業証明書」がもらえます。
指定自動車学校の卒業証明書を持って各都道府県の運転免許試験場に行くと、技能試験が免除になります。
技能試験が免除になるということは
- 「初めての運転免許をもらう人」は適性試験と学科試験のみ
- 「普通自動車、または自動二輪車の免許を持っている人」は適性試験のみ
運転免許試験場での、これらの試験に受かるだけで、新たな運転免許証を手にすることが出来ます。
卒業証明書は「運転免許証を取得するための大切なパスポート」
指定自動車学校が発行する卒業証明書はとても重要な書類です。
大切な「卒業証明書」に記載されている内容の確認もあります。
卒業検定を終えてホッとしているとき。
みょうに緊張していた状態から解放されて疲れを感じているときではありますが、卒業時講習はまじめに受講しましょう。
聞き逃すと後々でめんどくさいことになりますよ。

合格発表後の流れ
合格発表は受検者全員が卒業検定を走り終わった後。
受検者全員が走り終わるまではゆっくりしていてください。
- 缶コーヒーを飲みながらホッとする人
- 他の受検者とあれこれと話に盛り上がる人
- ひとり、内省に浸る人
ヘルメットやプロテクターは全て外して、いつでも帰れる状態にして楽にして発表を待ちましょう。
全員の走行が終わったら、間もなく発表があります。
合格発表のタイミングは当日の受検者の人数にもよります。
課題説明の時におおよその「発表のタイミング」は伝えてくれるはずなので、気になる人は聞き逃さない様にしておいてください。
課題説明についての細かい記事はこちら
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超緊張。卒業検定を突破!合格するためのノウハウを伝授 検定説明①
合格した人は「卒業時講習」を受けます。
合格した人は「卒業時講習」を受けてもらいます。
ほとんどの場合は卒業検定合格発表の直後です。
時間の都合などで卒業検定当日に卒業時講習を受講できない場合は、日を改めて受講することが出来ます。
しかし、卒業時講習を受講しないと卒業証明書は受け取れませんので注意してください。
卒業時講習の内容
卒業時講習の内容は以下の通りです。
- 運転免許証を手にするまでの事務手続き
- 重要書類の内容確認
- 安全運転にあたっての注意点など
いずれも事務手続きとして大切な事柄なので、しっかりと聞いておいてください。
卒業時講習は30分~1時間かかると思っておくと良いでしょう。
卒業検定が不合格となってしまったときの再受検
- 卒業検定のコースを走行中に危険行為などがあり、検定が途中で中止。不合格となった。
- 卒業検定のコースを完走したけれど、減点が多く合格点に達しなかったため不合格となった。
上記いずれかの理由で卒業検定が残念な結果に終わった場合は、気持ちを取り直して「補習教習」と「再検定」の予約を取ってから帰りましょう。
スケジュールの許す限り、次回の検定まで間隔を開けないで再受検することをお勧めします。
技能教習も技能検定も、スポーツと同じように出来るだけ間隔を空けない方が良いです。
スケジュールの調整がうまくいかない時はフロント職員に相談してみましょう。
可能であれば「補習教習の次の日が再検定」になるのが理想です。
再検定に落ちてしまっても、落ち込む必要はありません。
不合格になった理由を指導員・検定員に聞いて次の検定に備えましょう。
多くの先輩たちが、全員一度や二度で合格したわけではありません。
気持ちを切り替えて、次の合格を目指してください。

卒業証明書記載事項の内容確認
合格した人は、卒業時講習の内容から安全運転の大切さを再認識してほしいのですが、事務手続的にも気を付けてほしいことがあります。
それは「卒業証明書の記載内容の確認」です。
- 卒業年月日、住所、氏名、生年月日の記載に間違いがないか。
- 顔写真が間違っていないか。写真に刻印があるか。
- 管理者(校長)名の記載と、押印があるか。
- 検定員のサインと、押印があるか。
※最近では押印は必要のないところもあります。 - 受検した車種の表記が間違っていないか。
卒業証明書は自動車学校で作成されます。
入校時に提出した書類を基に作成していますが、自動車学校側のヒューマンエラーもあり得ます。
記載事項の間違いや押印漏れがあった場合など、運転免許試験場では卒業証明書として受け付けてもらえません。
自動車学校側のミスであったとしても、新たな免許証は発行してくれません。
その書類を受け取った自分にも責任があります。
卒業証明書の記載事項を確認したうえで受け取ったのは「あなた」なのです。
無用のトラブルや必要のない再度の手続きを避けるためにも、卒業証明書の記載内容はしっかりと確認してください。
卒業証明書の再発行
卒業証明書の再発行は可能ですが、手続きは大変に面倒です。
くれぐれも卒業証明書を無くさないように。
「私はそんなくだらないミスはしない!」と思っている人が大半でしょうが、自動車学校からしたら結構います。
再発行を申し出る卒業生にもめんどくさい手続きが待っています。
再発行する自動車学校にはもっとめんどくさい事務処理がありますので、お願いだから無くさないでください。
卒業証明書を無くしたとき
卒業証明書を無くした卒業生には以下の点に注意が必要です。
- 再発行手数料がかかる
- 再発行をしてもらうには申請書の作成が必要
- 再発効までに数日が必要
- 再発行された卒業証明書を受け取る
自動車学校にいくのも1度では済みません。
最低でも2回は自動車学校に足を運ぶ必要があります。
卒業証明書を紛失したり、破いたり、記載事項等が汚れたり、濡れて確認できなくなったりしないように、大切に扱ってください。
卒業証明書の管理は自己責任です。

卒業証明書の有効期限
卒業証明書の有効期限は「発行された日から起算して1年間」です。
どんな理由があっても発行された日から1年が経過してしまうと、その卒業証明書は無効。
卒業証明書の有効期限は絶対に切らさないようにしてください。
ちなみに卒業証明書などに張り付けてある自身の顔写真は、運転免許申請時に本人確認をするための写真です。
運転免許証を発行する際には、改めて運転免許証用の写真を撮ります。
運転免許試験場に向かう時は、写真を撮られても大丈夫な服装で出かけましょう。

卒業証明書を持って運転免許試験場へ
卒業時講習が終わったら、晴れて自動車学校を卒業です。
卒業証明書の他、必要書類、免許申請手数料等を持って、自分の住所地を管轄している運転免許試験場に向かってください。
運転免許試験場で免許の申請が出来るのは、基本的に平日。
事前に各試験場に問い合わせるかホームページなどで確認しておくことをお勧めします。
学科試験を受けなくてはいけない人は、しっかり予習しておきましょう。
ほとんどの自動車学校では、卒業した後でも効果測定(学科試験の模擬テスト)を受けさせてくれるはずです。
自動車学校で効果測定を受けると、間違ったところや疑問点を学科指導員に質問できるので自宅で勉強するよりもお勧めですよ。
運転免許試験場で「免許証用の写真撮影」
新たに運転免許証を貰えることになったら「免許証用の写真」を撮ります。
免許証取得後、数年間はその免許証を使うことになります。
試験場に向かう前に床屋さんなどに行っておくことをお勧めします!
自動車学校を卒業する日までに準備しておいた方が良いことも別の記事にまとめています。
気になる方はこちらもご覧ください。
↓
自動車学校卒業準備。免許取得後は何をする?卒業までにやっておきたい8つのこと
まとめ
以上、卒業検定に合格した後の流れでした。
卒業検定に合格した後なのでホッとしすぎて卒業時講習の話を聞いていない人がたまにいます。
しかし上記した様に大切な確認作業と今後の事務手続きの説明があります。
「何か質問はありませんか?」という締めの言葉で卒業時講習は終わります。
そこで卒業時講習が終わった直後に検定員に聞き直すとムッとされます。
後で運転免許試験場で聞き直すのも面倒ですし、必要書類を持参しなかったら新しい免許証ももらえませんので、卒業時講習は集中力を切らさないようにしっかりと聞いておきましょう。


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